「多言語、多機能、多メディア知的システム」
Multi-lingual,Multi-function,Multi-media
----研究内容について
我々の研究室では、人間が知識を利用する際のメカニズムを明らかにし、将来的にコンピュータに人間のような知能を持たせる研究を行っています。
具体的には、多言語(Multi-lingual)、多機能(Multi-function)、多メディア(Multi-media)知的システムをメイントピックスとしています。多言語とは、たとえば、今私が日本語で喋っていることをコンピュータを利用して英語や中国語等に自動的に翻訳する技術です。多機能とは、コンピュータのメモリを効率よく使用するために、単機能のソフトウェアを複数用いるのではなく、あらかじめ多機能を組み込んだソフトウェアを作成しようということです。また、多メディアはテキストのみならず、映像、ビデオなどの複数のメディアにおける処理についての研究を行っています。
最近我々が立ち上げているのは、感性情報処理というものです。これは人工知能の次に発展する研究トピックだと思います。なぜなら、人間は、言葉の内容だけではなく、身振り等を交えて総合的に情報を伝えていますが、コンピュータはそういった人間の感情を理解することができないからです。ですので、我々はまず人間の感性、感情、たとえば喋っている時に人はどんな感情を持っているのか、を認識しようとしています。将来的にコンピュータで自動的に、今は嬉しいだとか悲しいだとかの人間の状態を認識する方法をいくつか研究しています。
我々の研究室では、これらの技術研究を進めることで、将来的に我々が安心して暮らすことのできる心豊かな社会を目指しています。留学生も多いため、多言語を主として、将来的に世界へ色々発信できるような新しい研究室にしていきたいと考えています。